低気圧による頭痛「気圧頭痛」

低気圧による頭痛「気圧頭痛」

雨が降る前や台風の時期、頭がズキズキ重いと感じることはありませんか?それは「気圧頭痛」かもしれません。本記事では、低気圧で頭痛が起こる仕組みや対処法、予防策を解説します。つらい症状を和らげ、快適な生活を取り戻すヒントを見つけましょう。

この記事でわかること
  • テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト
  • テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト
  • テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医

日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医

當銀 壮太

南武線鹿島田駅から徒歩5分のかしまだ頭痛 脳神経クリニック院長。「頭の悩みを気軽に相談できる場所を作りたい」という想いから、川崎市幸区にクリニックを開院。地域中核病院にて、脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍への専門的治療(開頭手術・カテーテル治療・化学療法)に幅広く従事。その豊富な臨床経験に基づき、患者様一人ひとりに最良の医療を提供することに尽力している。

気圧の変化と頭痛の関係

頭痛持ちの方の中には、天候の変化を敏感に察知する「人間気圧計」のような方が少なくありません。気圧の変動は血管や神経に影響を与え、特に片頭痛や緊張型頭痛を抱える方は、わずかな気圧低下でも痛みが誘発・増悪しやすいことがわかっています。

女性の8割以上が「気圧頭痛」経験者

ウェザーニューズの調査によると、女性の約8割以上が天気痛や気圧による頭痛を経験しているというデータがあります。ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れも重なりやすく、多くの女性にとって「低気圧と頭痛」は切り離せない悩みとなっています。

低気圧で頭痛が起こる仕組み

気圧が下がると、体にかかる圧が減少することで血管が拡張し、拡張した脳の血管が周囲の神経を刺激することで痛みが発生するという説があります。また気圧や気温の変化により、内耳のセンサーが刺激を受け、その結果、交感神経の活動が亢進してストレス刺激となり、様々な痛みのメカニズムにつながるということも言われています。

頭痛の起こりやすい時期

雨や雪の日だけでなく、天気が崩れる2〜3日前の曇りの日、低気圧が続く梅雨時、台風シーズンなどは特に注意が必要です。また、前線通過時や気圧が急激に上昇・下降するタイミング、季節の変わり目など、気圧のグラフが大きく動く時に症状が出やすくなります。

気圧の変化と内耳の関係

気圧の変化を感じ取るセンサーは、耳の奥にある「内耳」にあります。内耳が敏感な人は、気圧のわずかな変化でも脳に過剰な信号を送ってしまい、自律神経のバランスを崩して頭痛を誘発しやすくなると考えられています。

低気圧不調は頭痛以外も起こる

気圧低下による不調は頭痛だけではありません。

だるさ・倦怠感 身体が重く疲れやすい感がします。やる気が出ない、朝起きられないといった症状も含まれます。
めまい・ふらつき 立ちくらみや雲の上を歩いているような不安定感。ひどい場合は吐き気を伴うこともあります。
耳鳴り・耳の不快感 「キーン」という耳鳴りや、耳が詰まった感じ(耳閉感)が起こることがあります。気圧変化で内耳の圧が変わる影響です。
古傷の痛み・関節痛 以前けがをした場所や、膝・腰・手首など関節に痛みが出ます。気圧低下で組織が膨張し神経を刺激するためと考えられます。

自律神経のうち「交感神経」が優位になると、頭痛やめまい、関節痛の悪化などがみられる傾向にあります。もう一方の自律神経である「副交感神経」が優位になると、眠気やだるさなどが起こりやすいとされています。

気圧変化で頭痛が起こりやすい人の特長

気圧頭痛を訴える方の約60%は女性で、特に40代に多く見られます。女性はホルモンの影響を受けやすく、もともと片頭痛の罹患率が高いことも要因の一つです。自然環境の変化に敏感な体質が、気圧変化による不調として現れやすい傾向にあります。

気圧頭痛は大半が「一次性頭痛」

気圧による頭痛の多くは、片頭痛などの「一次性頭痛」が天候によって悪化したものです。実際、片頭痛持ちの方の約半数が「天気の変化で症状が悪化する」と回答しています。病気そのものというより、体質や持病が気圧の影響を受けている状態と言えます。

「いつもと違う」危険な頭痛のサイン

多くの気圧頭痛は心配いりませんが、中には命に関わる病気が隠れていることもあります。

すぐ受診が必要な「危険な頭痛」

気圧による頭痛の多くは、片頭痛などの「一次性頭痛」が天候によって悪化したものです。実際、片頭痛持ちの方の約半数が「天気の変化で症状が悪化する」と回答しています。病気そのものというより、体質や持病が気圧の影響を受けている状態と言えます。

気圧頭痛が起きた時の対処法

片頭痛気味なら「暗く静かな場所での休息」を、緊張型なら「入浴や首肩の温め」が有効です。共通して「耳のマッサージ」は内耳の血流を整えるのに役立ちます。ただし、鎮痛薬を頻繁に使いすぎると「薬剤乱用頭痛」を招くため、使用頻度が高い場合は受診を検討しましょう。

當銀 壮太

脳神経外科
専門医/指導医

當銀 壮太

頭痛ダイアリーがおすすめ!

「いつ、どんな時に、どの程度の痛みが出たか」を記録する「頭痛ダイアリー」を活用しましょう。
数日前の痛みは意外と思い出せないもの。記録があれば、気圧との関連性が明確になり、医師もより正確な診断と適切な処方ができるようになります。

再発を減らす”3つの予防法”

気圧頭痛を予防するためには、以下の3つのステップを意識しましょう。

1. 予測 気圧予報アプリを活用し、不調が来るタイミングを事前に把握します。
2. 予兆の把握 あくび、眠気、肩こりなど、自分なりの「痛みの前サイン」を見逃さないようにします。
3. 予防行動 規則正しい睡眠、十分な水分摂取、バランスの良い食事を心がけ、自律神経を整えます。ウォーキングなどの軽い運動も、血流改善とストレス解消に効果的です。日頃から自律神経を整えておくことで、気圧の変化に強い体を作ることができます。

頭痛は「正しい診断と適切な治療」が大切

気圧のせいだと諦めず、一度当院へご相談ください。
必要に応じてMRI検査を行い、重大な病気が隠れていないか(二次性頭痛の除外)を確認します。頭痛ダイアリーでご自身のトリガーを把握し、一人ひとりに合った治療計画を立てることで、症状は大きく改善可能です。

よくある質問

Q
Q
低気圧頭痛はみんな起こる?
A

全員ではありませんが、内耳が敏感な方や自律神経が乱れやすい方に多く見られます。

Q
Q
MRIはどんな時に必要?
A

 痛みの形が変わった時や、これまでにない強い痛みがある時、原因を明確にしたい時に推奨しますMRIを撮るとすべてが分かるわけではありませんが、二次性頭痛を否定するためになくてはならないツールです。

Q
Q
天気痛と片頭痛は同じ?
A

 別物ですが、天気(気圧)がきっかけで片頭痛が引き起こされるケースが非常に多いです。