こめかみの頭痛の原因は?痛み方別の見分け方と受診の目安

こめかみがズキズキ痛む、右側だけ・左側だけが痛い……。そんな「こめかみ頭痛」にお悩みではありませんか?この記事では、こめかみに痛みが出る頭痛の種類や原因、自宅でできる対処法、そして注意すべき危険なサインについて、脳神経外科の専門医がわかりやすく解説します。
- こめかみ頭痛の種類と痛み方の違い
- すぐ受診すべき危険な頭痛のサイン
- タイプ別の対処法と日常生活での予防策
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医
當銀 壮太
南武線鹿島田駅から徒歩5分のかしまだ頭痛 脳神経クリニック院長。「頭の悩みを気軽に相談できる場所を作りたい」という想いから、川崎市幸区にクリニックを開院。地域中核病院にて、脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍への専門的治療(開頭手術・カテーテル治療・化学療法)に幅広く従事。その豊富な臨床経験に基づき、患者様一人ひとりに最良の医療を提供することに尽力している。
こめかみ頭痛の原因の大半は「一次性頭痛」
こめかみ周辺が痛む原因の多くは、脳そのものに異常がない「一次性頭痛」と呼ばれるものです。これには「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」などがあり、痛みの出方や頻度がそれぞれ異なります。基本的には命に別条はありませんが、放置すると日常生活に支障をきたすこともあります。一方で、稀に脳血管障害などの重大な病気が隠れている「二次性頭痛」の可能性もあるため、自分の痛みの特徴を知ることが大切です。
こめかみが痛くなる代表的な頭痛
日本における有病率は、片頭痛が8.4%、緊張型頭痛が22.3%、群発頭痛が0.3%と報告されています。まずは、それぞれの症状の違いを一覧で確認しましょう。
| 頭痛の種類 | 主な症状 | 痛む場所 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 片頭痛 | ズキズキと脈打つ痛み | 左右どちらか(両方も) | 光・音・匂いに敏感になる、吐き気 |
| 緊張型頭痛 | 締め付けられるような重い痛み | 頭全体、こめかみ | 肩こり、首こりを伴う |
| 群発頭痛 | 目の奥をえぐられるような激痛 | 片側(こめかみ〜目の奥) | 涙・鼻水が出る、一定期間集中 |
片頭痛(こめかみズキズキ)
片頭痛は、こめかみが「ズキズキ」「ガンガン」と脈打つように痛むのが特徴です。頭の片側に起こりますが、両側が痛むこともあります。体を動かすと痛みが響きやすく、吐き気を伴ったり、普段は気にならない光や音を不快に感じたりすることが多いです。特に20〜40代の女性に多く、ホルモンバランスの変化や気圧の変動、ストレスの解放時などに誘発されやすい傾向にあります。
緊張型頭痛(締め付け・肩首こり)
「頭をバンドで締め付けられているような痛み」と表現されるのが緊張型頭痛です。こめかみから頭全体にかけて、重苦しい鈍痛が続きます。主な要因はデスクワークによる長時間の同じ姿勢、眼精疲労、精神的なストレスです。これらにより首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで痛みが生じます。午後から夕方にかけて悪化しやすく、入浴やストレッチで体が温まると症状が緩和されることもあります。
群発頭痛(目の奥~こめかみの激痛+涙/鼻水)
「目の奥をえぐられるような」と形容されるほど、耐え難い激痛が片側のこめかみから目の周りにかけて起こります。一度発症すると1〜2ヶ月の間、毎日決まった時間に1〜2時間の激痛が続くのが特徴です。あまりの痛みに「じっとしていられない」ほどで、痛みがある側の目が充血したり、涙や鼻水が出たりする自律神経症状を伴います。20〜40代の男性に比較的多いですが、近年は女性の患者さんも増えています。
すぐ受診(救急含む)を考える「危険サイン」
いつもと違う、以下の症状がある場合は要注意です。
今までに経験したことのない突然の激痛は、脳卒中の恐れがあります。また、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、視野が欠ける、発熱、意識が朦朧とするといった神経症状を伴う場合も至急受診してください。
こめかみ頭痛の要因
片頭痛が起こる正確なメカニズムは完全には解明されていません。
しかし、有力な説の一つに、顔の感覚を司る「三叉神経」が関与していると考えられています。何らかの刺激によって三叉神経から神経伝達物質が分泌されると、脳周囲の血管が拡張し、血管の周りに炎症が起こります。この炎症と血管の拡張が周囲の神経を刺激することで、ズキズキとした心拍に合わせたような痛みが引き起こされると考えられています。
予兆と前兆について
片頭痛には、痛みが始まる数時間〜数日前に起こる「予兆期」と、直前に起こる「前兆期」があります。予兆期では、生あくび、異常な空腹感、イライラ、むくみといった変化を感じることがあります。また、前兆期では、視界にキラキラした光が現れる、視野の一部が見えにくくなる(閃輝暗点)などの症状が5分〜60分ほど続いた後、激しい頭痛が始まります。これらの予兆症状や前兆症状の有無に個人差はありますが、これらのサインを把握することで、早めの対処が可能になります。
自宅でできる対処
片頭痛が疑われるときは、光や音などの刺激を避け、暗く静かな場所で横になりましょう。痛みがある部位を冷やすと痛みが和らぐことがあります。逆に緊張型頭痛の場合は、首や肩を温め、ストレッチやマッサージで血行を促すのが効果的です。デスクワーク中はこまめに休憩を取り、正しい姿勢を意識して眼精疲労を溜めないよう作業環境を工夫しましょう。ただし、市販薬の飲み過ぎには注意が必要です。
「いつもと違う」こめかみ頭痛は、「頭痛外来」へ
こめかみ頭痛が繰り返して日常生活に支障がある、市販薬を飲む頻度が増えている、といった場合は「頭痛外来」を受診してください。痛みの性質が変わったり、頻度が徐々に増えたりする場合も、自己判断せず専門医の診察を受けることが重要です。当院ではMRI検査を用いて、脳の血管や組織に異常が隠れていないかをその場で確認し、患者様一人ひとりの症状に合わせた適切な治療計画(内服薬や生活指導)をご提案します。
当院の頭痛外来の特徴
当院は、頭痛に悩む方々が安心して受診できるよう、専門的な知見と最新の設備を整えています。単に痛み止めるだけでなく、頭痛の根本的な原因を追究し、再発防止に向けたトータルケアを提供しています。
手術経験のある医師による正確な診療!
当院の医師は、脳神経外科医としての手術経験を活かして診療にあたっております。脳の構造を熟知しているからこそ、画像データ上のわずかな変化も見逃さず、多角的な視点から「本当に怖い頭痛」ではないかを判断できます。診断の精度を高めることで、患者様に最適な治療方針を提示することが可能です。「画像では異常なしと言われたが痛みが続く」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
院内にMRI完備し、当日に結果がわかる!
大型病院では予約が数週間先になることも多いMRI検査ですが、当院では最新のMRIを完備しており、診察当日に検査・結果説明まで完結できます。脳出血や脳腫瘍、血管の異常がないかをその場で確認できるため、不安を抱えたまま帰宅することはありません。頭の中の状態を可視化することで、適切な診断と安心感を提供いたします。
土曜日も診療!
「平日は仕事や家事で通院の時間が取れない」という20〜50代の働く世代の方々のために、当院では土曜日も診療を行っております。週末に時間をかけてじっくりと症状に向き合い、平日のパフォーマンス向上に繋げられるようサポートいたします。川崎市・鹿島田エリアの皆様が、ライフスタイルに合わせて無理なく通い続けられるクリニックを目指しています。
こめかみ辺りの頭痛にお悩みの際は当院へご相談ください
こめかみの痛みは、我慢しすぎる必要はありません。
当院ではMRI等を用いて重大な病気(二次性頭痛)の除外を徹底し、頭痛ダイアリーを活用して患者様ごとの「痛みのトリガー」を一緒に把握していきます。長年の悩みから解放され、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをいたします。初診予約はWEBから24時間受け付けておりますので、まずは「かしまだ頭痛 脳神経クリニック」へお気軽にご相談ください。
よくある質問
月に10日以上服用が続くと、かえって頭痛が慢性化する「薬物乱用頭痛」になる恐れがあります。飲む頻度が増えてきたら、一度受診をご検討ください。
ズキズキと脈打つ痛みで吐き気や光・音への過敏さがあれば片頭痛、締め付けられるような鈍い痛みで肩こり・首こりを伴う場合は緊張型頭痛の可能性が高いです。
「今まで経験したことのない突然の激痛」や、手足のしびれ・ろれつが回らない・意識がもうろうとするなどの症状を伴う場合は、すぐに救急受診してください。
お気軽にお問い合わせください
「これって受診したほうがいいのかな?」と迷う段階でも大丈夫です。
症状がはっきりしていなくても、不安や違和感があればご相談ください。
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医
當銀 壮太
南武線鹿島田駅から徒歩5分のかしまだ頭痛 脳神経クリニック院長。「頭の悩みを気軽に相談できる場所を作りたい」という想いから、川崎市幸区にクリニックを開院。地域中核病院にて、脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍への専門的治療(開頭手術・カテーテル治療・化学療法)に幅広く従事。その豊富な臨床経験に基づき、患者様一人ひとりに最良の医療を提供することに尽力している。