認知機能検査ミレボ

認知機能検査ミレボ

「最近、人の名前が出てこない」「同じことを何度も確認してしまう」——そんな小さな変化が気になり始めていませんか?認知機能検査(ミレボ®)は、タブレットの画面を約3分見つめるだけで視線の動き(アイトラッキング)を解析し、認知機能を客観的にスコア化する医療機器プログラムです。本記事では、見るだけで受けられる検査の仕組みや特徴、当院での流れ・費用についてわかりやすく解説します。

日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医

日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医

當銀 壮太

南武線鹿島田駅から徒歩5分のかしまだ頭痛 脳神経クリニック院長。「頭の悩みを気軽に相談できる場所を作りたい」という想いから、川崎市幸区にクリニックを開院。地域中核病院にて、脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍への専門的治療(開頭手術・カテーテル治療・化学療法)に幅広く従事。その豊富な臨床経験に基づき、患者様一人ひとりに最良の医療を提供することに尽力している。

なぜ今、認知機能検査が必要なのか

「まだ自分には早い」と思っていても、認知機能の低下は自覚症状が出るよりずっと前から始まっています。だからこそ、症状のない段階から「今の状態を知る」ことが、将来の認知症予防において重要な意味を持ちます。

認知症・MCIの現状

2022年時点で、日本の認知症・MCI(軽度認知障害)の方は合計1,000万人を超えるとされています。65歳以上の約3.6人に1人が認知症またはその予備群にあたる計算です。認知症は一度発症すると根本的な治療が難しいため、症状が出る前の段階からリスクを把握し、早期に対策を講じることがとても大切です。

症状が出る前から変化は始まっている

アルツハイマー型認知症の原因物質のひとつとされるアミロイドベータは、症状が現れるよりも20年以上前から脳内に蓄積し始めると考えられています。つまり、「まだ大丈夫」と感じている段階から、すでに脳内では変化が起きている可能性があるのです。だからこそ、症状が出る前の段階で「今の状態を知る」ことが、将来の認知症予防において重要な意味を持ちます。

認知機能検査(ミレボ®)とは

認知機能検査(ミレボ®)は、大阪大学発ベンチャー企業と大塚製薬が共同開発した神経心理検査用プログラムです。タブレットの画面に映る映像を約3分間見つめるだけで、視線の動き(アイトラッキング)を自動で解析し、認知機能をスコア化します。

アイトラッキング(視線計測)で認知機能を測る

アイトラッキングとは、目の動きをセンサーで計測する技術です。認知機能が低下すると、物を追う視線の動きや、複数の対象を見比べるときの目の動き方に特徴的な変化が現れます。ミレボ®はこの変化をアルゴリズムで自動解析し、スコアとして数値化します。画面を「見るだけ」で完了するため、筆記が難しい方や検査に慣れていない方でも受けやすい検査です。

従来の認知機能検査(MMSE)との違い【比較表】

従来の代表的な認知機能検査であるMMSE(ミニメンタルステート検査)と比較すると、ミレボ®の特徴がよくわかります。

項目 MMSE(従来の検査) ミレボ®
検査時間 約20分 約3分
方法 口頭・筆記で回答 画面を見るだけ
スタッフ 専門スタッフが必要 少人数で実施可能
スコア化 検査者が評価 アルゴリズムで自動算出
心理的負担 「答えられない」プレッシャーあり 見るだけなので少ない
費用 保険適用(施設による) 3,300円(自費診療)

こんな方におすすめです

以下に当てはまる方は、ぜひ一度ミレボ®による認知機能検査を検討してみてください。

  • 最近もの忘れが気になり始めた方
  • 家族に認知症の方がいる方
  • 脳ドック・MCIスクリーニング検査とあわせて認知機能も調べたい方
  • 定期的に認知機能の変化をモニタリングしたい方
  • 50歳以上で脳の健康をチェックしたい方



ミレボ®の5つの特徴

①約3分で完了|身体的負担がほぼゼロ

MRIのような長い拘束時間や、採血のような身体的負担がありません。高齢の方や、忙しくて時間が取れない方でも気軽に受けていただける検査です。検査前の特別な準備も必要ありません。

②見るだけ・書かない|心理的プレッシャーが少ない

従来の認知機能検査は対人検査であるために緊張やプレッシャーを感じてしまい心理的なストレスとなることがありました。ミレボ®は画面を見るだけなので、テストへの苦手意識がある方や、緊張しやすい方でも安心して受けていただけます。

③客観的なスコア|検査者による差がない

視線データをアルゴリズムで自動処理するため、検査者のスキルや経験に関わらず、常に均一で客観的なスコアが算出されます。「今の状態」を数値で把握できるので、継続的な変化のモニタリングにも適しています。

④医療機器承認・保険適用済み

2023年10月に医療機器製造販売承認を取得し、科学的根拠に基づいた信頼性の高い検査として認められています。2025年1月からは保険適用にもなり、認知症の検査のひとつとして実施することがあります。

⑤MCIスクリーニング検査(血液検査)との組み合わせも可能

当院では、血液で認知症リスクを調べる「MCIスクリーニング検査」とオプションでのセット受診も可能です。また、認知症コース(49,800円)にはミレボ®が標準で含まれています。複数の角度から脳の状態を評価することで、より多角的なリスク把握につながります。

検査の流れ

STEP1
予約・来院

WEB・LINE・お電話からご予約ください。当日は特別な準備は必要ありません。

予約・来院
STEP2
タブレットで検査(約3分)

タブレットの画面を見るだけで検査が完了します。着替えや絶食などの事前準備も不要です。

タブレットで検査(約3分)
STEP3
結果郵送

検査結果は後日郵送にてお届けします。結果の内容によっては、医師への相談や詳しい検査のご案内も行います。

注意事項

  • この検査は認知症の確定診断を行うものではなく、現在の認知機能の状態をスクリーニングするものです。
  • 検査結果によっては、医師による詳しい検査や専門医への紹介を行う場合があります。

認知機能検査(ミレボ®)の費用

受診方法費用(税込)
脳ドックにオプションとして追加3,300円
認知症コース(ミレボ®含む)49,800円

まとめ

認知機能検査(ミレボ®)は、タブレットを約3分見つめるだけで認知機能を客観的にスコア化できる、新しい医療機器プログラムです。書く必要がなく身体的な負担も少ないため、高齢の方や検査に不安を感じる方でも気軽に受けていただけます。

「最近もの忘れが気になる」と感じたら、まずは一度ご相談ください。初診予約、脳ドックともWEBから24時間受け付けておりますので、お気軽にかしまだ頭痛 脳神経クリニックへご相談ください。

お気軽にお問い合わせください

「これって受診したほうがいいのかな?」と迷う段階でも大丈夫です。
症状がはっきりしていなくても、不安や違和感があればご相談ください。

記事の執筆・監修者プロフィール
kashimada.com

日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/指導医

當銀 壮太

南武線鹿島田駅から徒歩5分のかしまだ頭痛 脳神経クリニック院長。「頭の悩みを気軽に相談できる場所を作りたい」という想いから、川崎市幸区にクリニックを開院。地域中核病院にて、脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍への専門的治療(開頭手術・カテーテル治療・化学療法)に幅広く従事。その豊富な臨床経験に基づき、患者様一人ひとりに最良の医療を提供することに尽力している。