脳卒中とは
主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血のことを指します。
「がん(悪性新生物)」・「心疾患」とともに三代疾病と言われる「脳卒中」ですが、医療が発達した現在においても、死因は「老衰」に次いで第4位といまだに高く、介護が必要となる疾患としては「認知症」に次いで第2位となっています。治療により救命できたとしても、重篤な後遺症が残り健康寿命を短くしてしまう脳卒中は、発症や再発を未然に防ぐのが非常に大切です。
主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血のことを指します。
「がん(悪性新生物)」・「心疾患」とともに三代疾病と言われる「脳卒中」ですが、医療が発達した現在においても、死因は「老衰」に次いで第4位といまだに高く、介護が必要となる疾患としては「認知症」に次いで第2位となっています。治療により救命できたとしても、重篤な後遺症が残り健康寿命を短くしてしまう脳卒中は、発症や再発を未然に防ぐのが非常に大切です。
これらの症状が突然出たら、脳卒中が疑われます。MRIなどの画像検査が必須であり、迅速に治療へと繋げる必要があります。
脳卒中にはさまざまな危険因子があります。高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病や一部の不整脈、喫煙は危険因子となります。これらの危険因子は動脈硬化を引き起こし、血管を詰まらせることもあれば、血管を破綻させ出血することもあります。
発症すると何らかの後遺症を残す可能性が高い脳卒中は予防が非常に大切です。当院では脳卒中の予防治療に力を入れています。
脳卒中の予防のためにできることは主に以下の二つです。
生活習慣病の発症には、遺伝的要素の関与もありますが、食生活習慣、運動習慣の見直しにより発症・進行予防をすることができます。必要な患者さんには、内服薬による治療を行います。
脳と脳血管の検査にはMRIや頸動脈エコー(超音波検査)を使用してリスクを事前に見極めます。特に、くも膜下出血は、MRIを用いた血管撮影(MRA)で脳動脈瘤を事前に発見し、カテーテル手術などの治療につなげることで、発症を未然に防ぐことができます。
また、頸動脈エコーは頚部を走行する動脈に体の表面から超音波を当てることにより、動脈硬化の状態を把握する検査です。頸動脈は全身における動脈硬化の窓と言われており、動脈硬化が進行した方は、頸動脈の壁が厚くなっています。壁が厚くなっているほど、心臓や脳血管に何らかの病気を発症するリスクが高いことが注目されています。頸動脈肥厚度を継続的に測定することは、全身の動脈硬化の評価とともに、生活習慣病治療を継続するモチベーションを高める一助ともなります。いずれの検査も非侵襲的で、時間は10~20分程度です。
脳卒中が疑われるときには、迅速に検査を行い、診断します。脳卒中の診断が確定し、高度な治療が必要な場合、速やかに近隣の脳卒中センターにご紹介し、迅速な治療を開始できるよう体制を整えています。