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CGRP製剤についてのご案内|かしまだ頭痛脳神経クリニック

CGRP製剤についてのご案内

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CGRP製剤についてのご案内

片頭痛にお困りの方に向けて、CGRP製剤について分かりやすくご紹介いたします。
頭痛外来には、片頭痛に悩まれる多くの方がいらっしゃいます。片頭痛は日常生活に影響を及ぼすことが多い疾患ですが、根本的な治療はまだ確立されていません。現在、さまざまな薬が治療に用いられていますが、その中の有力な選択肢の一つとしてCGRP製剤があります。

片頭痛の状態は、水道の蛇口に例えられることがあります。CGRPという痛みの原因物質は、蛇口から流れ出る水のように頭痛発作中に過剰に放出され、痛みを引き起こします。

CGRP製剤

濡れた床を拭くのがNSAIDsやアセトアミノフェンといった一般的な鎮痛薬であり、開きすぎた蛇口を戻すのが、片頭痛専用の痛み止めであるトリプタン製剤と考えることができます。

CGRP製剤

しかし、これらの薬は服用のタイミングが難しく、水の流れを完全に制御できないこともあります。そこで登場したのがCGRP製剤です。CGRP製剤は、あらかじめ床にシートを敷いて濡れにくくするように、片頭痛の発作を予防する目的で使用されます。効果の現れ方には個人差はありますが、比較的早期に効果を感じる方もいらっしゃいます。

また、痛みの頻度が高い重症の方では、効果が安定するまでに時間がかかる場合もありますが、継続することで症状の改善が期待できます。

当院では、CGRP製剤の適応がある患者さんには、この薬を治療の選択肢の一つとして提案しています。実際に使用された多くの方の生活の質が向上しています。
「この薬は一生使い続ける必要があるのか?」とご不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、頭痛が安定した場合には、半年から1年程度で中断を検討することも可能です。CGRP製剤は高価な薬ではありますが、適切な方にとっては有益な治療選択肢となることがあります。

片頭痛でお困りの方は、まずは一度ご相談ください。より快適な日常生活を送るお手伝いができれば幸いです。
どうぞご自愛ください。

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